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Indie Rock band in TOKYO

【"HOPE EP" セルフライナーノーツ①】レコーディング 1日目・使用機材について

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taicoto orientで曲作ったり歌ったりしてるTaniです。2016年6月3日にリリースした3rd EP「HOPE EP」。ちょっと間が空きましたが、数記事にわたってセルフライナーノーツをアップします。

パクリ元やアウトテイク、サンプル音源など、出せるものは出せるかぎり全部出すスタイルで書いていくので、聞けるものは聞けるかぎり全部聞くスタイルでお楽しみください!まずは初日の、楽器のレコーディングから。

もしこの文章を読んで興味が湧いたら、「HOPE EP」を買ったりライブ遊びに来たりしてください!きっと楽しい。

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レコーディング 1日目

レコーディング初日は2016年5月7日、下北沢Rainford Studio。

HOPE→Lingua Francaという順番で、ドラム・ベース・ギター・キーボードを一斉にプレイしてベーシックトラックを録った。そんなに時間をかけずに終わり、録り残し・重ね作業をガッチリと。ギターソロとか、ハウリングとか、フロアタム。

その後、機材を入れ替えてパーカッション録り。最後に全員で歌うパートを録って終了。ダイキの車で池袋まで機材もどしに行って、泥のように寝た。

各楽器について

ギター(左チャンネル)

ギターはG&L ASAT CLASSIC Telecaster。ほぼ全てフロントピックアップで弾ききった。

Divided by 13 CCC 9/15

アンプはDivided by 13 CCC 9/15。

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MV(Master Volume)を全開にし、ゲインをコントロールするVOLUMEは9時くらいのクランチなセッティング。当方クランチギタリスト、クランチ至上主義・フロム・ベイエリア。とかいいつつ、ほとんどの箇所でExotic EP Boosterでミッドブーストして歪みを深くしている。

ディレイはtc electronic Flash Back Delay&LOOPER。TAPEモードとかREVERSEモードとか使った。歪み(アンプ)の前段に繋いでいるので、ちょっとモヤがかったサウンドになっている。出てくる箇所こそ少ないものの、ちょっとTychoっぽくなったので満足している。

音はこんな感じです。

 

ギターソロはアンプの歪みに加え、Fulltone OCD v4でグイッとブーストさせた。よだれ出るほど弾いてて気持ちよかったっす。音はこんな感じ(Lingua Francaのアウトテイク)。

ベース

使ったベースはATELIER Z BK4(KenKenのシグネイチャーモデルらしい)。HOPEはピック弾き、Lingua Francaは指弾きでのプレイ。

エンジニア藤井さんが持ってきてくれた真空管入りDI、Groovetubes DITTO Boxのおかげでメチャいい音になった。とくに指弾き、抜群の相性。よだれ出る系 a.k.a. 艶やかローミッド。

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https://www.ricardo.ch/kaufen/musik-und-musikinstrumente/studioequipment/studiomikrofone/groove-tubes-the-ditto-box-roehren-di-box/v/an810268834/

キーボード(ピアノ & シンセ)

ピアノとピチカート、Lingua Francaのギターソロで鳴っているストリングス・シンセはRoland FA-06、HOPEのイントロで鳴っているメロトロン(ストリングス)はMicroKORG XLをラインで録音。基本的にはベーシックトラックを録るときにいっしょにプレイしたけど、いくつかはミックスの直前に重ねた。

Lingua Francaのストリングス・シンセ、単体で聞くと「弱いなあ…。」って感じちゃうけど、全体と混ざると大河ドラマみたいな仰々しさがあっていい。アンサンブルの中に入りて美しさを増す摩訶不思議な古の楽器、ストリングス・シンセ。いい。

 

ギター(右チャンネル)

右チャンネルのギターは、2016年8月に脱退したシンガイのプレイ。Marshall JCM900の歪みにGreco Les Paul、ときどきProco RAT2を踏むという男らしいセッティングであった。

 

ドラム

HOPEはカルロス、Lingua Francaはタスクのプレイ。まったくノリの違うこの2人、グルーヴの違いを楽しんでみるのもまた一興ですよ!

カルロスのドラムはクソ真面目スクエア・バランス系、タスクのドラムは超おおらかライフ横ノリ・ヌルヌル系です。どちらもよろしい。

 

パーカッション

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今年からサポートで参加してもらっているtbsk(テバサキ)さんによる珠玉のカウベルワーク。特にLingua Francaでのプレイが最高です。HOPEの静かなパートでの、ソロっぽいフレーズもいいよね。

10点以上セッティングするカウベル・シンバル・その他の中で俺が一番好きなのが、tbskさんがアメリカから仕入れてきた一点モノのブリキ・パーカッション(スプリングつき、リバーブ効果あるし、叩いてもいい音が鳴る)。

こんな音のやつ。後半でスプリングをスティックで横にこすってるんだけど、いいわぁ。いい音だわ。

いろいろ注文つけたり、その場で思いついたこともやってもらったけど、めちゃめちゃ早く終わりました。職人技。そんなtbskさんは待機時間が長すぎて、ひたすら中本のカップラーメンを食べ(スープ完飲)、寝る生き物と化していました。

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TALKING ABOUT "HOPE EP"

レコーディング2~3日目のこと、各曲のことは近日公開していきます!

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